http://www.yamadarn.com/ コラム「学校でのICT活用について考える」

学校でのICT活用や,GIGAスクール構想についての覚書(おぼえがき)です。 勤務校で書いた自己研修通信から再構成しました。 内容の一部は,インスタグラムにも投稿しています。

GIGAスクール構想は「学校改革」

原版(紙版):2024年08月31日(土)発行

Web版:2025年01月02日(木)作成

GIGAスクール構想とは「学校改革」です

GIGAスクール構想とは、クラウドを活用した「学校改革」です。 クラウドを活用することで「児童の学び方改革」「教師の教え方改革」「教職員の働き方改革」を目指しています。 「タブレットを『たし算』すること」ではなく、「クラウドの『かけ算』で、新しい学校を作り出すこと」を目指しています。

「学校改革」とは「時代に追いついた学校」をつくることです

GIGAスクール構想における「学校改革」とは、「時代に追いついた学校」をつくることです。 今の時代は、クラウドやSNSなどのICT(情報通信技術)が家庭でも社会でも、当たり前のように使われています。 ですが、これまでの学校ではクラウドもSNSもほとんど使われてきませんでした。 そんな「時代遅れになってしまった学校」を、「時代に追いついた学校」に改革することが、GIGAスクール構想のねらいです。

この春から「NEXT GIGA(ネクスト・ギガ)」が始まっています

「NEXT GIGA」とは、GIGAスクール構想の第2期です。 「GIGA 2.0」「アフターGIGA」「セカンドGIGA」などとも言います。 古くなってきた1人1台端末を新しいものに入れ替え、クラウドを活用した「学校改革」をより一層進めていきます。

第1期
2019年12月発表 ➡ 2020年4月から順次スタート
第2期(NEXT GIGA)
2023年11月発表 ➡ 2024年4月から順次スタート

デジタル機器で遊ぶだけの子から、デジタル機器で学習できる子へ

GIGAスクール構想が目指す子ども像は、「諸外国と同じぐらいデジタル機器で学習できる子」です。 PISAの調査結果によると、これまでの日本は「デジタル機器で遊ぶことしかできない子」が大半であり、諸外国に比べて大きく遅れていました。 そこで「諸外国と同じぐらいデジタル機器で学習できる子」を育てることを目指して、GIGAスクール構想が始まったのです。

クラウドとは「情報の銀行」のようなものです

クラウドを一言で表すと、「情報を預ける銀行」になります。 銀行が現代社会に欠かせない存在であることと同じぐらい、クラウドも現代社会に欠かせない存在です。 ですからGIGAスクール構想以降の学校では、児童生徒の発達段階に応じて、クラウドについて学び取らせていく必要があります。

※例えば、LINE、Instagram、Teams、ロイロノートは、ぜんぶクラウドです。